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KPC通信

2020.12.28

本当にあったIllustratorの怖い話

女「ガバッ!! うわーっ!!!」

ゴリラ「ウホッ」

女「ん? あ、あぁ、夢か……良かったぁ…」

ゴリラ「ウホッ」

女「すいません、ウトウトしてました。先生、悪夢です。いつもの悪夢です」

ゴリラ「ウホッ」

女「どんな悪夢かって?『誤植』ですよ、『誤植』。価格が間違っていて、カタログ刷り直し、損害金100万円じゃー!!!ってところで目が覚めましたよ…」

ゴリラ「ウホッ」

女「私がこの世で一番怖いのは、誤植ですよ。誤植。」

ゴリラ「ウホッ」

女「DTPの仕事って誤植に限らず、制作過程でいろんな事故があるじゃないですか。気をつけていても予想外の出来事が起こるんですよね。入稿した日の夜なんて、あたしゃ不安で眠れませんよ」

ゴリラ「ウホッ」

女「なになに?事故は未然に防ぐもの?これまでの事故事例を教えてやるから、覚えておきなさい、と。」

ゴリラ「ウホッ」

女「ありがとうございます! 先人に学び、事故撲滅を目指します! よろしくお願いします!!」

ゴリラ「ウホッ」

女「ではいってみましょー!」

1 文字グラデーションの恐怖

文字色にグラデーションを使用する場合、パッケージや折パンフなどで逆さまにレイアウトすることがあります。これ、アウトライン前は問題ないんですが、アウトラインをかけると、グラデーションが反転してしまいます。

テキストデータの場合は、上下が認識されていますが、アウトラインをかけるとオブジェクトになってしまうため、グラデーションの上下が反転してしまうのです。

校正時はアウトアラインをかけずに進めていて、入稿時にアウトラインをかける、という場合は特に注意が必要です。

2 こんなところに「山路を登りながら」

「山路を登りながら」?なんだこれ?こんなコピーあったっけな?なんて経験はありませんか?
テキストツールでアートボードに触れようものなら、「山路を登りながら」とテキストが表示されます。この機能、ダミーのテキストを挿入するという、デフォルト設定なんですが、危なすぎます…。もはや罠としか思えません。気づかないうちに「山路を登りながら」が鎮座していることがあります…とにかく環境設定から表示をオフにしておきましょう。

こんな震えあげる事例もまとめられていたりします…。おー怖っ!
タグ[山路を登りながら]で検索するとデザイナーなら身がすくむような事故画像が次々と…

3 テキストの最後に変なスペースが…

テキストを段組している時に、ふと気づくと、前段スレッドの最後に何やら変なスペースが。おかしいなと思ってスペースを削除すると文字も消えてしまう。どうやらスペースではなく、文字間があいているようだ…。
調整しようにもどうにも消えてくれない。テキストを流し直してもスペースは消えてくれない。
これ、原因はスポイトツールにあります。


女「ふぅ…。くらくらしてきました…。」

ゴリラ「ウホッ」

女「恐ろしすぎますね。わたし3つとも知りませんでしたよ…。」

ゴリラ「ウホッ」

女「えっ!?」

ゴリラ「ウホッ」

女「いやいや、これは氷山の一角って、それじゃあんた怖くて仕事できませんよ!」

ゴリラ「ウホッ」

女「そうか、そうですね、だからこうやって教えてくれてるんですもんね。先生ありがとうございます!」

ゴリラ「ウホッ」

女「とりあえず今日は不安で眠れそうにないので、飲みにでも行きましょうよ。」

ゴリラ「ウホッ」

女「あぁ、すいません、その前にお礼でしたね。ほいっ!」

ゴリラ「ウホッ!!」

女「はいはい、それじゃ行きましょう!」

おわり。

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