tel.093-522-5559

  • TOP
  • Magazine

Magazine

KPC通信

2021.05.02

北九州未来創造芸術祭 ART for SDGs

2020年〜2021年にかけて、北九州市では、「東アジア文化都市」として日中韓が文化芸術を通して連帯感を高め、文化を国際的な発信力を高めよう、という取り組みが行われています。
コロナ禍の影響もあり、発信が多く行われていないのか、あまり意識していなかったけれど、「北九州未来創造芸術祭ART for SDGs」は、個人的にも大好きなアーティストが参加することもあり要注目。

というわけで、駆け足で、ちらっとまわってきたので、ざっくりとまとめておこうかと。

この芸術祭、展示箇所が複数あるので、どこから見るか迷うものの、眠くてごねる三男を連れていたため、とりあえず近場の北九州市立美術館から。

前情報も特になしで見に行きましたが、感想は、、、とてもよかった!!です。

意図してか、してないかはわかりませんが、実際に現場で見ないとディテールや制作の工程がわからない作品が多くて、写真や映像が溢れる昨今、現地で見る意義を感じられる展示だったなと思いました。

口でいっても伝わりにくいので、写真をいくつか。

これ、近くでみるとわかるんですが、梱包材として使われるプチプチに1プチずつ色づけしてるんです。現場で見ても少し離れると、単にカラフルなタペストリーかな、と見過ごしてしまいそうですが、近づいてみると、やばっ!となります。
これ「おに」をつくったシリーズらしいんですが、最後のこれだけは、おにではなく、どうみても龍のようで、というか、ドラゴンボール世代としては、もはや神龍にしか見えなかった。
多分今回一番ぐっときたのはこれかもしれない。。。すべて色鉛筆で塗っているというのも写真じゃ絶対にわからないし、現場で見ても少し離れると気づかない。こんな発色やテクスチャ感が色鉛筆で表現できるのも驚くし、引いて見たときの色のバランスもめちゃめちゃ素敵。このままスマホケースとかカラバリのあるグッズをつくるとよさそう。最近リソグラフに熱をいれているので、こういう表現はほんとたまらない。。。
これも現地で見ないとわからないシリーズ。鉛筆だけで描き上げた幅7mくらいの作品。以前ゲルニカを見た時に思ったけれど、サイズも表現のひとつ。この大きさだから伝えることのできる構成やインパクト、想いがあるような気がする。大きさはある意味正義。
最後は、BABU氏の作品。アーティストのことを深く知らずに作品を見ていたけど、タイポグラフィーやコラージュ、色彩、それを破壊する感じ、展示の雰囲気を含めて、かなり興味深かった。ストリートカルチャー爆発ではあるものの、すべてが額縁におさまっているが故に、とても窮屈そうで、だからこそ、そこからはみ出し、這い出してくるような、グロテスク?な、むき出し感、みたいな様相がかっこよかった。

と、こんな感じで北九州市立美術館を駆け足でみてきました。

他にも服飾のデザインや、映像作品、写真など、面白いもの、考えさせられるものが多数あり、もっとゆっくり見たかったな、という感じです。

というのも、今回の展示、北九州市立美術館のコレクション展を経由して見ることになるので、先に展示してあるモネやバスキア、草間彌生などなど、名作で足がとまりすぎ、とても見るのに時間がかかってしまったのでした。

三男爆睡につき、ベビーカーを押しながら、駆け足で美術館を見て回り、次の会場、いのちのたび博物館へ向かうのでした。
こちらの内容は、気が向けばまた。

それでは。

この記事を書いた人

この記事を書いた人