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KPC通信

2021.03.31

最近読んだ本の記録

最近読んだ本の記録です。


■ニューヨークのアートディレクターがいま、日本ビジネスリーダーに伝えたいこと/渡邊 デルーカ 瞳・小山田 育 著

ニューヨークにデザイン&ブランディング事務所を構える著者が、ブランディングとはなんたるか、を非常に細かく丁寧に説明してくれる実用書。海外のデザイン事務所ならではの視点も多く、日本と海外におけるブランディングの価値、対価の違いについて、言語文化から解き明かしてくれます。

冒頭、「世界のビジネスは優しい未来に進む」と表現されているように近年のビジネスは、売上げアップ、消費拡大だけでなく、経済活動と同時に社会課題をいかに解決しているか、が重視されています。その時に、企業やブランドが何を語り、誰のために存在するのかを伝えるブランディングはこれから避けては通れない。
特に生産力や価格だけでは生き残れない中小企業にこそ、心の内を伝えるために大切な経営戦略になるのだろうと考えさせられます。

本著、特にブランディングのプロセスの章は、図解も込みでわかりやすく、1ページ1ページじっくりと実践していけば、専門家でなくともブランディングできるんじゃ、と思わせてくれます。(実際はそんなに甘くはないでしょうが)
また、ブランディングってそもそも何?ロゴをつくること?キャッチコピーをつくること?など、点で捉えがちですが、ミルフィーユのように、下から何層にも思考と検証を積み重ねていくことで、味わい深くなっていく、というブランディングのなんたるか、がよくわかります。


■ビジネスパーソンのためのクリエイティブ入門/原野 守弘 著

35歳からクリエイティブディレクターになった、という著者が、人の心を動かすためには、どうすればよいのか?その時クリエイティビティがどう発揮されるべきなのか、を経験と事例に基づいて明快に解説した本書。

調べれば何でも答えが見つかる今、ロジックでガリガリに作られたものは、説得力はあるけれど、人の心が動くか、といえばどうなのだろう?この答えがここにあります。

サイモン・シネックのゴールデンサークルの話に始まり、好きを語ることが共感を呼ぶ、気持ちが動くのは、ロジックではなく、感情を司る大脳辺縁系に訴えるものだ、と、心が動くメカニズムについて語られています。

世の中には論理的に言語化できないことがあり、それが時として人の心を動かすのだと。これを知ることできっと世界は広がり、もう少し柔軟で面白い考え方ができるようになるかな?


■フードテック革命/田中 宏隆・岡田 亜希子・瀬川 明秀 著/外村 仁 監修

めったに読まない食関連の書籍。食にまつわるテクノロジーがこんなに発達していたなんて。そしてビジネスチャンスがこんなにあるだなんて。代替肉はすでに肉と同じ旨さを持っている、とか、USBで味見ができる、とか、カスタマイズサラダの自販機とか、OPENMEALSとか、知らないことだらけで、へ〜、へ〜と言いながら読了。

コロナ禍で飲食ビジネスの在り方が見直されているけれど、世界はとっくに2歩も3歩も未来をいっていて、食をサイエンス&テクノロジーで再定義することで、その位置づけはまったく変わってくるようで。これからの飲食ビジネスは、料理人や生産者だけのものではなく、科学者・技術者のものになっていくのでしょうか。。。

各章に掲載されているインタビュー記事も興味深く、特にMr.CHEESECAKEの田村氏のインタビューは、飲食業の方には大きなヒントになりそう。

料理はとても苦手だけど、レシピ通りにぴっちり計って、ひとつの工程をじっくり積み上げていくのは好きなので、レシピを簡単に再現できるツールやテクノロジーは使ってみたいかも。


というわけで、最近読んだ本をまとめてみました。
なんだか真面目な本ばかりになったので、次回は漫画かな。
とはいえ、どれもとても面白かったのでぜひ!

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