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KPC通信

2021.01.21

「私的画術〜コピック〜」

デザイナーの中元です。

KPCでは、Macを使った制作のお仕事が大半ですが、プライベートではイラストも描いています。KPCって、実はイラストを描いてるスタッフが多いんですよね。

というわけで、せっかくなので、制作過程と一緒に、こんなイラストを描いてますよ~という実績紹介をやってみたいと思います。
今回制作過程を紹介するイラストはこちらです。

[目次]
1.テーマ決め
2.下書き
3.ペン入れ
4.色塗り
5.完成&まとめ

1. テーマ決め

まずはテーマ決めから。

だいたいその時の描きたいモチーフが決まっています。この時はザクロと人体が描きたかったです。モチーフを軸にラフ画をざっくりと描きます。自分がわかる程度のメモでOK。

 

2. 下書き

ラフを基に、描きたいものを足したり引いたり…バランスを見ながら描き進めます。

初めはパーカーを着た男性の予定でしたが、帽子を被せたくなり、急遽軍服に変えました。

あとはタコがザクロに溶け込んでたら面白いかな、画面を締めるために泡を追加しようかな、などと描き込みます。

3. ペン入れ

下書きができたらペン入れです。

コピックドローイングペンとコピックマルチライナーを愛用しています。速乾性がありすぐに消しゴムがかけられるので、とても効率が良いです。

ペン入れが終わると必ずPCにスキャニングし、印刷したものに色をつけるようにします。失敗したときに塗り直しができるように、、一筆一筆に慎重になるアナログならではの作業です。

右が色塗り用の台紙で、左は細部確認用のものです。塗りの際に迷わないよう鉛筆を残してコピーをとっています。

4. 色塗り

最近はデジタルも使いますが、基本的にはコピックというアルコールマーカーを愛用しています。

まずは下地作りです。ブラウンのインクの上からアルコールを垂らし、ぼや~っとしたニュアンスを作っていきます。白く残す部分や明るい色で塗る部分は避けます。

ベースができたら薄→濃・明→暗の順に色を塗り進めます。この時は黒・赤・白の3色を基本と決めていたので、細部にカラフルな色をアクセントとして入れました。

最後に黒を塗るとほぼ完成です。

全部塗ってみて、ザクロの実や宝石、泡に光沢感が欲しいなと思い、ジェルメディウムを上から重ねました。

5. 完成&まとめ

イラストを描くというのはデザインと似ていると思っています。企画、情報収集を経て、アイデアの引き出しを増やしアウトプットする…言葉にするのは簡単ですがなかなか難しい世界です。でも好きだから続けたい。これから先も続けられるように、様々なものを目にしてインプットする機会を増やす2021年にしたいと思っています。

つたない文章でしたが、最後まで読んでいただきありがとうございました。

少しでも何かのお役に立てれば幸いです。

この記事を書いた人

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