e-e-e-e-プラス電極マイナス電極電子電解質H2H2H2H2e-e-e-e-e-e-e-e-H+H+H+H+H+H+O2O2H2OH2OO2O2H2OH2O水素酸素水環境人材育成 「環境」を育む環境生命工学科 上江洲 研究室豊富な炭素資源であるメタンを室温においてエネルギーの低い可視光により、一段階で水素とエタンに変換する光電気化学プロセスを開発しました。気相のメタン分子を活性化できる光電気化学反応プロセスの独自開発によるものです。クリーンかつ安価で豊富な天然炭素資源であるメタンを水素や化成品原料に変換するガス化学産業の創出が期待されます。火災は、人命、財産及び資源に多大な損害を与えるだけでなく、無視できないCO2発生源です。2003年から産学官連携で世界に先駆けて開発した「石けん系環境保全型泡消火剤」及び「泡消火に適した新型資機材」を中核として、消防活動を効率化する技術・戦術を加え、北九州市から発信する新消火システムを開発しています。現在、国際協力機構(JICA)のプロジェクトをきっかけに、インドネシアの大規模泥炭火災によって引き起こされる貴重な生態系の喪失、二酸化炭素の大量発生による地球温暖化、周辺諸国への煙害などを防止するための消火技術の開発に取り組んでいます。エネルギー循環化学科 天野 研究室国際環境工学部の1年次必修の2つの科目です。第1学期の「環境問題特別講義」では、今世界で起きている様々な環境課題について、どのような技術がその課題解決に寄与しているのか最先端の研究を動画教材や地元企業から招いた講師から学びます。また、現在どの分野においても求められるプログラミングの基礎的なスキルの習得も目指しています。授業では、汎用的なプログラミング言語であるPython(パイソン)を用いて、線やグラフを描くといった簡単なものから始め、後半になると気象庁のデータを用いて平均気温の変化をグラフ化するなど難しい課題にも挑戦します。2020年度からは地元企業の受入協力のもと、希望者を対象とした未来地域産業インターンシップも行っています。実際にエンジニアとして働くことの意義を1年生のうちから体験できる大変貴重な機会です。こうした取組を基にして、第2学期の「環境問題事例研究」では、学科横断で少人数グループを構成して、グループごとに興味関心のあるテーマの調査研究活動に取り組みます。調査研究活動では、テーマに関連する分野のスペシャリストである教員からサポートを受けながら、グループワークを通じて調査研究の基礎的スキルを学んでいきます。機械システム工学科 泉 研究室国際環境工学部は、開設以来、環境問題の研究に積極的に取り組んでおり、2012年3月に環境技術研究所を設立しました。研究成果をいくつか紹介します。■メタンをエタンと水素に変換する 可視光反応プロセスを開発2009年に家庭用燃料電池“エネファーム”、更に2014年末に燃料電池自動車の販売が世界に先立って我が国で開始されました。燃料電池は環境問題及びエネルギー資源枯渇の問題などに対する技術的な解決手段として、また災害時に対応できる電源として期待されています。当大学では燃料電池の普及拡大に貢献するために、燃料電池内部で起こっている現象を計測できる手法及び新しい製造法を開発し、燃料電池性能・寿命の向上や製造コストの低減に役立つ研究を進めています。燃料電池の用途●家庭用燃料電池●燃料電池自動車●中小規模分散電源・コージェネレーション●大規模発電システム●携帯電子機器用電源●船舶・航空機・鉄道用電源など◤環境問題特別講義・環境問題事例研究◤環境に関する研究活動紹介■北九州型消火システムの開発■次世代エネルギー“燃料電池”の研究開発未来地域産業インターンシップの様子e University of Kitakyushu 202283
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